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平成17年に導入した、ハイパーサーミア(温熱療法)も患者さんの身体にマイナスを与えない、画期的なガン治療法です。
ハイパーサーミア学会について
ハイパーサーミアはなぜ効くのか
これは、ガン細胞が正常細胞に比べ熱に弱く、42度を超えると死滅するということに着目して作られた、サーモトロンという熱発生装置を用いて行います。現在、導入されているのは全国でも約90台と少なく、積極的に治療に取り入れている病院では予約待ちの状態です。ほとんど副作用が無く、どんな療法とも併用できる治療法であり、その上保険が適用されている優れた治療法です。
サーモトロン 山本ビニター
ハイパーサーミアを実施する場合、「単独では治療効果が弱い」との認識で、化学療法との併用でしか行わない病院が多くあります。それが正しいとか間違っているとかと言うことではなく、西洋医学でのハイパーサーミアの位置づけが、まず化学療法を行っていることが前提であり、あくまで補助療法としか認識されていないのが現状なのです。
また、単独で治療を行った場合、保険点数の関係から「採算が取れない」と思われていることも、大きく影響しています。
また、併用した場合と単独で実施した場合の明確な比較データは、今のところ存在していません。どのように使うかは 導入している病院・医師の方針と経験によるところが多いのです。
私の場合、上記のような理由から抗ガン剤等と併用することに大きなメリットがあるとは今のところ思っていません。
現時点では、併用か単独かと言うことではなく、第一に保険が適応されている治療法であり、何よりも身体にダメージを与えることがなく「マイナス面」のない治療法であるということなのです。
化学療法がダメでも、まだまだ「出来ることがある」という希望をもって、患者とその家族が積極的に治療に取り組むことのほうが大きなメリットであると私は考えています。
その上で出来ることに「前向き」に取り組んでこそ「克服」への路を切り開くことが出来るのです。
ハイパーサーミアの治療そのものは悪くて±0、良ければ+αできると言うことです。 どのような状況でも患者さんの生きる希望を絶ってしまってはダメなのです。心理的影響が大きいからです。
ただ、お住まいが遠方であったり、予約待ちの状況で物理的に直ぐに受け入れられない場合があります。
そのような場合はご相談の上、実施されている他の医療機関への受診をお勧めしております。
ハイパーサーミア実施医院一覧(百万遍ネット)
国立がんセンターがん対策情報センター